こんにちは、終末期作業療法士の藤田です
(10月4日(日)~10日(土))
どうも今週一週間は緩和ケア週間であるとのことでして、初めて知りました。
詳細はこちらから。
ということで私もプログラムの中に入り、1時間ほど講演をさせていただきました。
テーマは「緩和ケア病棟におけるリハビリテーションについて」です。
対象になるのは当院で外来通院をされている方や入院患者様のご家族様、合計で30人ほどでしたでしょうか?
内容としては
① 緩和ケア病棟のリハビリテーションについて
→一般的なリハビリテーションのイメージと、緩和ケア(に限らず)リハビリテーションの実際について
聴講された方の様子を見ているとやはりリハビリ=運動であり、筋肉をつける、頑張る、痛みをこらえて気合を入れる…といったイメージは強いようです。
※ 「折り紙や散歩」といったワードを出した瞬間に驚かれた方…たくさんいらっしゃいました。
勿論運動もしますし、頑張って頂くことも多いですが。やはりこの辺のギャップは埋めていく必要があるなぁと思いました。
そして各種作業が「遊び」ではなく「個人の時間を作るためのツール」であり「運動をより効率的に行うものである」ことをお話しするとやはり驚かれました。
同時に、作業を用いた介入のエピソードなどを話すと、涙を流される方もいらっしゃいました。
② リハビリテーションは生活のリハビリである
→これも同様に驚かれました。丁度会場のポスターに「痛みがなくなることで、その人の生活を取り戻す」と書かれており、それも踏まえての講演となりました。
痛くなくなる→暇になる→何かをしたい→じゃあリハビリで何をしますか?運動も、作業ものんびりとした時間も…何でもできますよ。
という流れに対して強くうなづかれる方も多くいらっしゃいました。
③ 体操について
→「リハビリっぽいことを」とのorderがあり、緩和病棟で私が行っている大層
・ 筋力増強ではなく、持久性を鍛えること
・ 運動後にはさするなどして休息時間を作ること
・ できるできないではなくて「どのくらい疲れてしまうのか?」に注目して頂くことを伝えました。
中には緩和ケアがどうだとかそういうものではなく、体操をメインで聞きにいらっしゃった方も多いようです。その割には割とゆるい大層だったので少し肩すかしだったかもしれません。
④ マッサージについて
体操よりも、こちらの方をメインに考えておりました。
患者様のご家族が「何かをしたいけれど何をすればよいか分からない」とおっしゃることは非常に多いです。
その中でマッサージやタッチングというのは、患者様やご家族様のスピリチュアルペインを和らげる効果もあります。(残念ながら「医療的には意味がない」と理解をされないこともありますが…)
そう言った部分も踏まえて、講演会なのであまり「死」を連想させるワードを多用するのもどうかと思いましたが。
どうしても「最期まで関わることができる」ということは伝えたかったので、ご家族様にマッサージを伝えることで病状悪化後もリハビリはできます。
ということを伝えさせていただきました。
私自身、講演というものの経験はまだ少なく、時間配分や、内容など、まだまだ考えなければならないことは非常に多いなぁと実感しました。
しかし、とてもいい経験になりました
まず、終末期医療におけるリハビリテーションがどういったものなのか?
小さなところから発信できればと思っております。
藤田
終末期リハビリテーション講習会情報はこちら↓
kanwakea-fujita.hatenablog.com