こんにちは、作業療法士の藤田です
前回、「癒すことが終末期リハビリにおける治療のカギである」といった話をしました。
今回はそのための土台となる
「関係性」について
終末期リハビリでなくてもリハビリの進み具合と言うのは関係性が取れるかどうかで変わってきます。
患者様の笑顔のために、困っている人を助けたい!
そう思われてリハビリの門をたたかれた方も多いと思います。
しかしここでいう関係性とは決して「患者様と仲良くできること」ではありません。
重要なポイントは「患者様がRhスタッフをどのような立ち位置で必要としていたのか?」を評価することです。
例えばよくあるのが「状態が悪くなってリハビリの中止の希望をされた。」
これはリハビリ目線から見ると「自分とPtの関係性が途切れた」と解釈され
「関係性を構築できなかった」と解釈される方がとても多い印象です。
しかし評価する目線を変えてみれば
「リハビリ含め他者とのかかわりの中で必要なものを取捨選択された」とも解釈できます。
リハビリオーダーの中には、絶望下から受動的に処方され、介入が行われることも多いです。
しかしその中で「ご自身の意志を持って最期を選択された」というのは、介入の中での「関係性の構築を用いた治療」と言えるのではないでしょうか?
「治すことがリハビリのやりがいである」そのようにとらえられる療法士さんは多いですが、「拒否をすることができる」関係性を築くことも「治療」と言えると思います。
藤田
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