終末期・緩和ケアを専門とする作業療法士のブログ~死について、もっと前へ…~

終末期・緩和ケア分野で働いている作業療法士の藤田と申します。日々の臨床で感じること、思ったこと今までの経験などを書き記していきたいと思います。終末期リハビリはまだまだ始まったばかりの分野です、意見交換できれば幸いです。

講習会報告 3月26日講習会参加ありがとうございました。

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。

 

先日の3月26日講習会を行いました。

 

kanwakea-fujita.hatenablog.com

 写真を撮り忘れてしまいましたが、今回はPT1名 OT1名、合計2面での会になりました。



今回のテーマの「死生観」、講師の私が言うのもなんですが

「良く分からない」

という回答になります。

 

「医療者自身が死生観を持とう」

 

と言う言葉は非常に多くの場所で聞かれますが、果たしてどういうことなのでしょうか?

 

今回の講習会は私が一方的に話すのではなく参加された方と意見交換をしながら何となく形を作っていくこととしました。

私からは「死生観はどのタイミングで医療をやめるか」であると提案。

それに対して「いざ自分がそうなった時にその場で選択はできるのか?言ってしまえば、今現在で死生観を構築することはできないのではないか?」

 

という意見があり、また「患者様の死生観の本質は本人にしかわからないのと同時に、家族、医療者等の第三者が『勝手に規定してしまうもの』それ自体は患者様にとって意味のあるものではなく、残されたものが安心するための作業なのではないか?」

という意見もありました。

 

また、上記意見に関連してデスカンファレンスに初めて参加した方からの率直な意見もあり、非常に中身の濃い2時間となりました。

 

私の中の結論としては

「死生観を医療者が今の時点で構築することは難しい」

「今思うことはなんとなくの死生観」

「患者様はリアルに死の現場につきつけられている」

「医療者ができることは、到底理解できない患者様のリアルな感情を否定しないことと、医療職ができることを提案、対話しながらできることをする」

「そして患者様の生き方を学ぶこと」

 

なのかなぁと思いました。

 

私自身を高めることのできた良い会となりました。

 

私の講習会は参加人数は少人数ではあるものの、意見交換が活発に行われており、私が思いもしない考え方やバックボーンからのご意見もあり

 

少しずつ私が望む講習会に変わりつつあるかなと思います。

 

次回講習会は4月末になると思います。


日時が決定いたしましたらブログにて告知させていただきます。

 

藤田

 

今回の記事に関連した私見はコチラになります。

 

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