終末期・緩和ケアを専門とする作業療法士のブログ~死について、もっと前へ…~

終末期・緩和ケア分野で働いている作業療法士の藤田と申します。日々の臨床で感じること、思ったこと今までの経験などを書き記していきたいと思います。終末期リハビリはまだまだ始まったばかりの分野です、意見交換できれば幸いです。

終末期の方への自費リハという選択

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。

 

常日頃、緩和ケア病棟の患者様と関わっていますが、勿論自宅退院される方もおられます。

その中で言われた言葉

「退院してからどうしよう、リハビリもないし、訪問リハは週1回、初対面の人だったりするのも心配だ」

 

そして言われた言葉

「藤田さん、うちには来てくれないの?」

 

先日の意見交換会でも同様のエピソードを耳にしました。

その言葉に対して私は契約の問題をやんわりと盾にしながら「できない」と答えていました。

退院し、最期の時間を家で過ごす。

その生活の中にリハビリを加えたいという患者様の医療選択の自由をこちらの都合で潰してしまってよいのだろうか?

 

終末期医療の分野に携わり10年、色々な方に出会い、色々な方の遺志や生き方を託されている者として

これから最期を迎える方が最期まで生きる権利と死ぬ権利を保障されていく社会を作る為に、動いていく必要があると思いました。

 

患者様が、最期の時間を自分が選択した方法で迎えるため、医療者の都合でリハビリの有無を決めないために

 

自費での終末期患者様のための訪問サポートを行うことにしました。

 

とはいっても、私の仕事がない水曜日限定になりますし、自費である以上病院での診察以上にお値段はかかります。

勿論法律的には合法ではありますが、自費診療を行う際は病院の所属ではなくなるため、様々な障害があることも理解はしています。

藤田の今の仕事は非常勤であり、その分身軽に色々なことができると考え、このような結論になりました。

 

突飛なことを言っているのかもしれませんし、批判的なご意見もあるかもしれません(現に終末期リハ自体に対しても否定的なご意見を言われることもあります)

 

しかし、「藤田さんに見てもらいたい、専属契約はできないのか?」と希望されながら、私の都合であきらめなければならず、亡くなられた方が何人もいる現状も事実です。

 

先日ふと思い始めたばかりなので、具体的なことは今後詰めなければなりません、HPは現在作成中ですので追ってこちらで報告します。

 

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kanwakea-fujita.hatenablog.com