終末期・緩和ケアを専門とする作業療法士のブログ~死について、もっと前へ…~

終末期・緩和ケア分野で働いている作業療法士の藤田と申します。日々の臨床で感じること、思ったこと今までの経験などを書き記していきたいと思います。終末期リハビリはまだまだ始まったばかりの分野です、意見交換できれば幸いです。

デスカンファレンスに参加しました②

こんにちは終末期作業療法士の藤田です

 

本日、2回目のデスカンファレンスに参加させていただくことになりました。

 

とはいえスタッフの皆様多忙の為時間は20分ほど。

 

以前のデスカンファレンスに望むことという記事を書きましたが

kanwakea-fujita.hatenablog.com

「先に進むことのできるデスカンファレンスであってほしい」と思っております。

 

そして今回、わずか20分ほどでしたが、そう言った内容でのデスカンファレンスを行うことができました。

 

具体的な内容は前回記事にした「その人らしい生活とは」といった内容で

終末期医療における「その人らしい生活」とは? - 終末期・緩和ケアを専門とする作業療法士のブログ~死について、もっと前へ…~

 

まさにタイムリーでした。

 

終末を迎えられた患者様が一番大事にされたことは「自分が自主性を持って行動できること」であったと評価される方に

「転倒リスクを優先した対応や言うことを聞いてもらえず医療職自体が感情的になってしまったのではないか?」とNsの方より提示がなされ

 

「医療職のエゴで患者様のスピリチュアルペインを増加させてしまったのではないか?」といった話題が中心となりました。

 

私自身も「歩きたい」といった方の希望に沿って歩行練習をさせる。しかし当然難しく、ご本人は自分の目標を軌道修正せざるを得ない状況にさせてしまったことに対して良かったのかどうか?という部分について話させていただきました。

 

「患者様のその人らしさを支える」は「医療者の都合の良い人物を作るための言葉ではないのか?」

 

「勝手に良いことと判断して押し付けてしまったのではないか?

 

「できないことを見せつけることで、医療者自身の感情的なストレスコーピングを行ったのではないか」等

 

「患者・医療者関係が平行でなくなってしまっているのではないかという」様々な話題が提起されました。

 

残念ながら具体的な方法は出されないまま時間が過ぎてしまいましたが、非常に有意義な時間となりました。

(私の意見として「選択して頂くことを重視した介入」をするべきではないかと話させていただきました。)

 

終了後Nsの方から言われた言葉が

「リハビリの人がそう言った考えを持ってていただけると助かります」というものでした。

まだまだリハビリ業界はまだそこまでたどり着けていないという認識なのだなぁと思いました。(本来治療を主とするリハビリ職にとっては当たり前と言えば当たり前かもですが…。)

 

私自身がデスカンファレンスに期待している

患者様の命を糧にした終末期医療・緩和ケア分野の新たな発展

 

につながるよいデスカンファレンスになったと思いました。(願わくばもっとじっくりと検討したい・・一時間ぐらいは欲しいなぁと思いました。)

 

藤田

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kanwakea-fujita.hatenablog.com