ご家族様のスピリチュアルペイン
こんにちは、終末期作業療法士の藤田です
深い鎮静がかかった中での介入をした際、同席されたご家族様がつぶやきました。
「父が亡くなった時、服を着せようとしたら、まるで蝋人形のようにカチカチでまるでモノのようだったことがすごくショックだった。母もそうなるのではないか?」
リハビリとして簡単なマッサージ方法を伝えたところ、ご家族様は負担のない範囲で行っていただいたとのこと
そして伝えた翌日に逝去されました、ご挨拶に伺った際には「母にはちゃんと服を着せることができました」と話されておりました。
これが「治療」かどうかはわかりませんが、少なくともご家族様のスピリチュアルペインに対してリハビリテーションでフォローができたという良い経験になりました。
勿論、マッサージを伝えたことでご家族様の力になれたとは思っておりませんし、もしかすると迷惑なことをしただけかもしれません。
しかし、話していただけたことに感謝でした。
終末期医療において「家族」へのアプローチというのは様々な関係性によって変化すると思いますので、安易に介入するのはご法度なのかもしれません。
今回の介入で改めて家族へのフォローについて考えることができました。
患者様から学ぶことは非常に多いです。日々経験ですね。
藤田
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