終末期・緩和ケアを専門とする作業療法士のブログ~死について、もっと前へ…~

終末期・緩和ケア分野で働いている作業療法士の藤田と申します。日々の臨床で感じること、思ったこと今までの経験などを書き記していきたいと思います。終末期リハビリはまだまだ始まったばかりの分野です、意見交換できれば幸いです。

終末期リハビリ

一般病棟での終末期患者様への介入。

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。 先日、珍しく一般病棟の患者様を受け持つことがありました。 とはいえ、余命は短い月単位、脊椎転移が急激に進行し、不完全ながらも立位はほぼ不可能となった対麻痺の患者様です。 病状説明もまだされておらず、患…

ロビン・ウィリアムズ氏の自殺から考える今後の医療の在り方

こんにちは 終末期作業療法士の藤田です。 少し前になりますが、このような記事を見かけました headlines.yahoo.co.jp ロビン・ウィリアムズ氏が先日自ら命を絶たれ、衝撃が走りました。 その中で藤田が気になった文章以下の部分 2011年にロビンと結婚したス…

デスカンファレンスに参加しました②

こんにちは終末期作業療法士の藤田です 本日、2回目のデスカンファレンスに参加させていただくことになりました。 とはいえスタッフの皆様多忙の為時間は20分ほど。 以前のデスカンファレンスに望むことという記事を書きましたが kanwakea-fujita.hatenab…

終末期医療における「その人らしい生活」とは?

こんにちは、終末期作業療法士藤田です 先日珍しく緩和ケア病棟で自宅退院をされる患者様を担当させていただきました 無事退院することができまして、普段とは全く違う経験であり良い機会をいただきました。その時の話です。 退院をしたい強い気持ちが強い患…

終末期医療における「休みましょう」の責任の重さ

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です 先日の講演会で一番驚かれたことは 「リハビリのあとには必ずマッサージや、体をさするなどのリラクゼーションをしましょう」 という内容でした。 終末期医療、緩和ケアリハビリテーションにとって介入後マッサージ…

ご本人のHOPEとはなにか?

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です 先日、Rh介入をしているときにこんなことがありました。 予後が日単位となった患者様(半覚醒状態ではありますがY/Nは可能)にマッサージ介入をしていたところ、スタッフが病室に来室、その時の言葉 「藤田さん、電…

緩和ケアとリハビリテーションについて講演をしました。

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です (10月4日(日)~10日(土)) どうも今週一週間は緩和ケア週間であるとのことでして、初めて知りました。 [特定非営利活動法人 日本ホスピス緩和ケア協会] 詳細はこちらから。 ということで私もプログラムの中に入り、…

仕事を休むことに罪悪感が生じることはないですか?

こんにちは、終末期作業療法士 藤田です 先日体調不良を起こしてしまい、一日仕事を休みました。 体調管理はしっかりとしないといけないなぁと改めて反省しました。 おかげさまで元気になったんですが、ふと思うこと・・・。 仕事に出ると何となく患者様への…

自身のバーンアウトの傾向を知る

こんにちは、終末期作業療法士藤田です 前回バーンアウトについて書かせていただきました。 kanwakea-fujita.hatenablog.com 先日、私自身が「ああ、これが燃え尽き症候群の形なのか」と経験する機会がありましたので、体験談として記載したいと思います。 …

バーンアウトはなぜ起こってしまうのか?

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。 前回の記事にて、終末医療に携わる者の根幹として必要なものは「他者の理解と存在の肯定」であると書きました。 kanwakea-fujita.hatenablog.com そして、その部分というものが なぜ終末期医療に携わる者が少ない…

終末期医療に携わる者の根幹

こんにちは終末期・緩和ケア作業療法士の藤田です 今回は患者様との介入の中で、まず心がけなければならないことについて、藤田の私見を書いていきたいと思います。 キーワードになるのは「他者の理解と存在の肯定」 ・・・そう書くと宗教的な文章に感じられ…

ご家族様のスピリチュアルペイン

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です 深い鎮静がかかった中での介入をした際、同席されたご家族様がつぶやきました。 「父が亡くなった時、服を着せようとしたら、まるで蝋人形のようにカチカチでまるでモノのようだったことがすごくショックだった。母…