終末期・緩和ケアを専門とする作業療法士のブログ~死について、もっと前へ…~

終末期・緩和ケア分野で働いている作業療法士の藤田と申します。日々の臨床で感じること、思ったこと今までの経験などを書き記していきたいと思います。終末期リハビリはまだまだ始まったばかりの分野です、意見交換できれば幸いです。

バーンアウト

終末期医療の分野における理学療法士(PT)の役割とは~PTは心の評価ができない?役割は何?~

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。次回講習会は6月25日 お会いできるのを楽しみにしております。 kanwakea-fujita.hatenablog.com 作業療法士(以下OT)として終末期の分野でリハビリをして10年になりますが、同志にもたくさん出会いました。 それはOT…

同年代の方の死を経験して感じた「自分勝手な感情」

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。 間もなく6月に入ります。私の経験ですが、この時期体調を悪くされる方が多い印象です。患者様もそうですが、医療者も具合が悪くなる時期です、ご自愛ください。 さて、私の方は先日初めて「同年代の方の患者様」と…

終末期分野の優先順位の低さに対してどうするべきか?

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。 前回、リハビリの優先順位 について私見を述べました。 kanwakea-fujita.hatenablog.com そこで出た結論としてはやはり 終末期医療における患者様は、残り少ない時間であるにもかかわらず、医療者側の認識によって…

終末期リハは「優先順位が低い」のか?その中で終末期医療者ができることは?

こんにちは終末期作業療法士の藤田です。 日々の介入の中で患者さんの数が増えてくると、患者様への介入時間や頻度を減らさざるを得ない場面によく遭遇します。そうなると優先的に減らされてしまうのが我々終末期医療の分野なのではないでしょうか? 「優先順…

「がん患者は看たくない」と言う医療者が多いのは何故か?理由を知ればバーンアウトは減る?④~「学んでいないことを吸収する恐怖」~

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。 がん患者を看たくない何故そう思ってしまう医療者が多いのか? 理由を考えてみる記事…第④回になります。 kanwakea-fujita.hatenablog.com 前回は「死ぬ向き合うことの恐怖」と言う旨の記事を書きました。 kanwakea…

「がん患者は看たくない」と言う医療者が多いのは何故か?理由を知ればバーンアウトは減る?③~「死に向き合うことの恐怖」~

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。 がん患者を看たくない何故そう思ってしまう医療者が多いのか? 理由を考えてみる記事…第3回になります。 kanwakea-fujita.hatenablog.com 前回は「自分の理想とするリハビリではない為」と言う旨の記事を書きまし…

「がん患者は看たくない」と言う医療者が多いのは何故か?理由を知ればバーンアウトは減る?②~「リハビリとはこうあるべきだ」という排他的志向~

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。 前回の記事で「がん患者は看たくない」と話すセラピストがいるらしいと書いたところ。 「結構いるようだ」との情報を頂きました。(ありがとうございました) 私は臨床に出てから10年間、この分野にしかいないので…

「がん患者は看たくない」理由を知ればバーンアウトは減る?①

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。 お久しぶりです、また少しずつやっていきたいと思います。 先日、こんな話を耳にしました。 とある急性期・回復期の病院が癌患者の受け入れを行います。という流れになったらしいのですが、 その中のリハビリ職員…

終末期におけるリハビリテーション③~身体機能の再認識~

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です 終末期・緩和ケア分野におけるリハビリテーションの役割 今回は身体機能の再認識について 自己分析から得られるもの 前回の「自己分析」と重複する部分があります 医療者の介入ですべてではないにしても自己分析が進…

デスカンファレンスに参加しました②

こんにちは終末期作業療法士の藤田です 本日、2回目のデスカンファレンスに参加させていただくことになりました。 とはいえスタッフの皆様多忙の為時間は20分ほど。 以前のデスカンファレンスに望むことという記事を書きましたが kanwakea-fujita.hatenab…

仕事を休むことに罪悪感が生じることはないですか?

こんにちは、終末期作業療法士 藤田です 先日体調不良を起こしてしまい、一日仕事を休みました。 体調管理はしっかりとしないといけないなぁと改めて反省しました。 おかげさまで元気になったんですが、ふと思うこと・・・。 仕事に出ると何となく患者様への…

自身のバーンアウトの傾向を知る

こんにちは、終末期作業療法士藤田です 前回バーンアウトについて書かせていただきました。 kanwakea-fujita.hatenablog.com 先日、私自身が「ああ、これが燃え尽き症候群の形なのか」と経験する機会がありましたので、体験談として記載したいと思います。 …

バーンアウトはなぜ起こってしまうのか?

こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。 前回の記事にて、終末医療に携わる者の根幹として必要なものは「他者の理解と存在の肯定」であると書きました。 kanwakea-fujita.hatenablog.com そして、その部分というものが なぜ終末期医療に携わる者が少ない…