【3月18日追記あり】終末期・緩和ケアリハビリテーション講習会④ ~死生観について考える会~ 3月26日
こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。
【重要】
3月の講習会の日時・会場が変更になります。
参加を希望されている方は改めて以下の申込フォームよりご連絡お願いします。メールを確認次第改めまして会場についてご連絡いたします。
前回・前々回の講習会で参加希望をされた方も人数確認の為改めてご連絡ください。
講習会毎月開催、3月は「死生観」についてです。
非常にモヤっとしたものではありますし、私自身も明確に理解できていないものですが
この「わからないこと」の重要さについて共有する会にできればと思います。
以下概要です
終末期・緩和ケアリハビリテーション講習会④
~死生観について考える会~
終末期リハビリ、何となくのイメージはつくような気がするけれど…
実際何を行えばよいのかわからない!…そう思ってしまいませんか?
今回は「死生観」について考える会です。
教科書や文献に乗っている「死生観」とはどういったものだろうか?
何となくのイメージが先行しがちな終末期リハビリテーションについて
この上なくリアルな患者様の感情を知り、考え、悩みながら死の臨床に向き合いましょう。
テーマは「患者様のリアルな感情を実感」することです。
【こんな方にオススメ】
・終末期の患者様を担当するにあたってどうすればよいか分からない
・患者様とのかかわり方に自信が持てない。
・患者様に寄り添ったリハビリを提供したい。
・より患者様目線で医療を提供したい。
終末期医療に必要不可欠な「ナラティブ」を中心に、ロールプレイを交えながら「この上なくリアルな」患者様の心情を経験し、何が必要なのか考えてみましょう!
【内容】
・死に向かうフローチャートの作成
・死生観とは何か?
・医療者にとっての死生観の意味とはなにか?
・実際に聞かれた患者様のリアルな感情
・各々が思う死生観についての意見交換
・患者様を実感できるロールプレイ実習等…
翌日の臨床で使える実践的な終末期リハビリテーションについてお話しします。
日時:平成28年3月26日 10:00~12:00まで
※ 日程変更・場所変更の可能性あり。
(講義の進行によって1時間程度の時間延長の可能性あり)
講習会後、意見交換会を行いますので参加希望の方はご連絡ください。
場所:未来創造スペース~MIRAI AGEO~
http://coworkingcafe-mirai.com/access/
〒362-0035
埼玉県上尾市仲町1-7-27
アークエムビル7F
JR上尾駅より徒歩1分 駐車場完備;8台
通常1時間400円⇒当店利用で1時間100円
参加費:3000円
定員:6名
対象:終末期分野に興味のある医療者及び学生
終末期医療の分野を学ぶことは、死生観のような「形に無い、理解しがたいもの」と関わることに他なりません、積極的な意見交換ができれば幸いです。
申込・お問い合わせは
http://sinka-body.net/kousyuu.html
までお願いします。
藤田
【講師紹介】
藤田亮
埼玉県立がんセンター 作業療法士
姿勢発達研究会 認定講師
医療選択の自由を考える会 理事
神経難病からがん分野まで10年以上終末期分野で働き、数百名の患者様の人生の最期に寄り添い、どのような生き方を選ぶのかについて共に考えてきた。
現在は患者様だけではなく医療スタッフがいかにバーンアウトせずに患者様と関わっていけるのか?をテーマに活動中。
最新講習会は以下より↓
kanwakea-fujita.hatenablog.com
「おじいちゃんの定義」とは?
こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。
本日患者様と話していたらとても興味深いことをお話し下さいました。
「自分は今70前なんだけれど、この年齢が一番きついんじゃないかと思っている。」
「ゴルフが好きだったし、元気になったらまたしたいなぁと思うんだけれど、70代になってゴルフをやっていると『いつまで若者みたいなことをやっているんだ』って言われるし、思われるんだよね。」
「そこを乗り切って80代までやりこんだら一転して『達人・求道者』って褒められるんだよね、でもそこまでやり続けることができる人って本当に少ないと思う。」
「みんなの思う、みんなが願う「おじいちゃん」にならなきゃいけないのか?」
「例えば施設に行ったら、時代劇が好きなら好まれて、ゴルフが好きなら変人扱いされ足りもするんだろうね」
「もうこの年は人生の締めくくりにかかってくるところ、あとどのくらい生きられるかはわからない。どう生きていくか考えないとね」
おおまかにはこういった話でした。
この言葉を聞いた医療者はどのように感じるでしょうか?
当然ながら患者様の世代は移り変わっていきます。
我々の親世代が自分の見ている患者様と同じ世代に差し掛かることになると思うのですが、医療の現場はそれに対応できているのだろうかと感じました。
「最期はかわいいおじいちゃん、おばあちゃんになれ」
そう言った言葉を時々耳にしますが果たしてそれは誰の為なのだろうか。
我々が思うおじいちゃんの定義から外れた方が現れた時(と言うかほぼ全ての人がそうですが)つい我々は「認知症だ」「キャラクターがおかしい」と定義してしまうことが多々あるように感じます。
もう一度他者を「操作しやすい弱者」ではなく「それぞれ違う・平等な存在」と捉えなおす必要があるなぁと感じました。
やはり患者様の生の言葉はとても勉強になりますし、刺さります。
そう言ったお話も、26日(日)の講習会でお話しできればと思います。
kanwakea-fujita.hatenablog.com
最新講習会はコチラから↓
kanwakea-fujita.hatenablog.com
多くの終末期に携わる方と交流できれば幸いです。
藤田
デスカンファレンスに参加しました③
こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。
少し遅くなりましたが、先日、デスカンファレンスに参加させていただきました。
下の記事で言っていたやつです。
kanwakea-fujita.hatenablog.com
私自身今回の患者様とは4年ほどのお付き合いでして、色々と感慨深いものを思いながらの参加でした。
今回はケースワークに近く、Nsだけではなく、往診のDrや地域連携・ケアマネージャーの方等、かなり規模の大きいもので
すこし(というかかなり)緊張しました。
内容としては各医療者から見た患者様の語りや、生き方を共有する場になりました。
私は入院されている方のみを担当していますが
在宅ですと我々が思っていない、というか見たくないものも多く聞かれるようです。
患者様の言葉や気持ちを共有することの意味はどこにあるのかは人それぞれですが、少なくとも「人によって、場所によってその人の言葉は違う」という当たり前の感情を知ることができ、「患者様が医療者に操作されていない」ということに少しほっとした気持ちがありました。
私自身もこの方とのかかわった事について、お話しさせていただきました。
参考記事↓
kanwakea-fujita.hatenablog.com
リハビリと言うものが終末期分野で導入されていることに驚かれたこと。
そして患者様が離された言葉を周りに共有すると「笑いが起きる」と言うことがありました。
1対1のかかわりがリハビリの特徴であり、患者様から中々言いにくいことも多く聞かれます。
「医療は国を上げたおせっかいだな」
「これ(マットコール)のせいで人間とみられなくなった」
「いい顔してなきゃ、先生たちに悪いでしょ?」
「正直おれがもう駄目なのわかってるんだろ?最近みんな優しいもん」
すべて実際に私の臨床経験で聞かれた言葉です。
患者様・リハビリ間で話された「患者様のひとつのリアルな言葉」であると勝手に思っています、実際は分かりません。
デスカンファレンスではそう言った患者様の「リアルな言葉(と、私が勝手に解釈しているもの)」を共有させていただきました。
そこで笑いが起こるのは、意外な一面を見ることができた驚きなのか、それとも私の話していることがピンと来ないのか、どうかはわかりません。
そしてこの「一対一ゆえに聞かれる言葉」というリハビリの特性について、現在の医療でどれほど重要視されているのかは不明です。
各種講習会でも強調する部分であり、リハビリ内では有名かもしれませんが、果たして医療全体ではどうなのだろう?
とも思います。これからも終末期分野でのリハビリの特性については色々なところで話していきたいところです。
さて
デスカンファレンスはなぜ行うのか?
と言う言葉を聞くことは多いです。
場合によっては
「傷のなめ合いなんかに意味はない」とも言われます。
私の中でのデスカンファレンスは大まかに分けると
① 医療者自身の癒しの為
② 医療の今後の発展の為
③ 情報の共有
と捉えています。
詳細はこちら
kanwakea-fujita.hatenablog.com
kanwakea-fujita.hatenablog.com
私自身の考えとしては「デスカンファレンスで患者様が救われる」とは思っていません。
どちらかと言うと医療者が「持ってはいけない」と言われがちな「患者様の死」について感情を整理する場なのだろうと思っています。
今回のデスカンファレンスは「感情」の側面より、「共有」の面で患者様の多様性について考えることができたと思いました。
そして「ですカンファをやったから素晴らしい」ではなく、「やったことで何を感じたか」を積極的に話していきたいところです。
亡くなられた患者様との関わりはこれで終わりではありません、医療者からの一方的なものではありますが、これからも患者様のリアルな言葉を日々の臨床に生かしていきたいと思います。
藤田
毎月末開催の講習会情報は↓より。
人の死について、終末期医療について積極的な意見交換が出きれば幸いです。
kanwakea-fujita.hatenablog.com
講習会情報 終末期・緩和ケアリハビリテーション① 初回面接法 ~生きる希望を取り戻すスピリチュアルケアを取り入れた3-STEP~
こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。
今年から講習会の毎月開催を考えております。
隔月で過去の講習会のリピート開催と新規講習会・意見交換会を実施する予定です。
2月は好評いただきました第一回講習会のリピート開催です。
終末期・緩和ケアリハビリテーション① 初回面接法
~生きる希望を取り戻すスピリチュアルケアを取り入れた3-STEP~
終末期リハビリ、大変なのはわかるけどなんだか難しそう…どうしていいのかわからない…そう思ってしまいませんか?
【こんな方にオススメ】
・終末期の患者様を担当するにあたってどうすればよいか分からない
・患者様とのかかわり方に自信が持てない。
・リハビリ意欲が低い人に何をすればよいのか?
・患者様に寄り添ったリハビリを提供したい。
・患者様に「もうすぐ死ぬ」と言われたらどうしよう。
・「私は治るんですか?」どう答えたらいいのだろう。
とても難しいと思われがちな終末期・緩和ケア分野のリハビリですが
『初回面接』のコツがしっかりできていればあとは従来の整形外科や脳卒中などのリハビリと全く変わりありません。
初回介入で患者様とリハビリとは何か?何のために行うのか?を共有する方法をお伝えします!
【内容】
・初回面接で『やってはいけない』こと5つ
・初回面接で『やるべきこと』4つ
・ケース別「3STEP面接法」
・どんな方でも自信を持って対応できるフローチャート
・ロールプレイ実習等…
翌日の臨床で使える実践的な終末期リハビリテーションについてお話しします。
日時:平成28年2月26日 10:00~12:00まで
※ 日程変更・場所変更の可能性あり。
(講義の進行によって1時間程度の時間延長の可能性あり)
講習会後、意見交換会を行いますので参加希望の方はご連絡ください。
場所:未来創造スペース~MIRAI AGEO~
http://coworkingcafe-mirai.com/access/
〒362-0035
埼玉県上尾市仲町1-7-27
アークエムビル7F
JR上尾駅より徒歩1分 駐車場完備;8台
通常1時間400円⇒当店利用で1時間100円
参加費:3000円
定員:6名
対象:終末期分野に興味のある医療者及び学生
【講師紹介】
藤田亮
埼玉県立がんセンター 作業療法士
姿勢発達研究会 認定講師
医療選択の自由を考える会 理事
神経難病からがん分野まで10年以上終末期分野で働き、数百名の患者様の人生の最期に寄り添い、どのような生き方を選ぶのかについて共に考えてきた。
現在は患者様だけではなく医療スタッフがいかにバーンアウトせずに患者様と関わっていけるのか?をテーマに活動中。
前回開催の教訓も生かしながら、よりリアルに患者様の感情を実感できる回にする予定です。
ご興味のある方は
http://sinka-body.net/kousyuu.html
よりよろしくお願いします。
藤田
最新講習会情報はコチラから↓
kanwakea-fujita.hatenablog.com
終末期リハビリテーション講習会③~自己実現・自己実現についての捉え方~ご参加ありがとうございました。
こんにちは、終末期作業療法士の藤田です。
先日1月29日 上尾にて
終末期・緩和ケアリハビリテーション講習会③~自己実現・自己実現についての捉え方~
を行いました。
kanwakea-fujita.hatenablog.com
今回の参加者はPT1名 OT1名 そしてOT学生が1名と幅広い職種の方に参加して頂きました。
驚いたこととして、最近では学校でもナラティブやスピリチュアルペインなどの終末期医療にかかわる分野の教育が始まっているとのこと。私が学生だった頃の10年とは大きく変わっているのだなぁと思いました。
そして学生のうちから死の臨床に興味を向けられる方がいらっしゃることがとてもうれしく思いました。
今回は「自己実現・自己肯定」をテーマにお話をさせていただきました。
ポイントとしては
「自己実現へのアプローチは存在しない」
「自己実現とは他者に操作できない」
「リハビリが行うことは『達成感』へのアプローチ」
「達成感の充足がもしかすると患者様の自己実現に繋がるかもしれない」
「共有化・対話を行うことが達成感へのアプローチの第一歩」
大まかに言えば上記ポイントをロールプレイやケースワークを通じて実感していく回にできたと思います。
医療者と患者様の関係は「弱者と強者」の構造になってしまうことが非常に多いです。
その中で「患者の自己実現は医療者が操作できる」と思ってしまうことについては常に意識する必要があります。
ご参加された皆様、ご興味を持たれた皆様、ありがとうございました。
次回は2月26日
第一回講習会の 「面接技法」につきましてリピート開催を行いたいと思います。
ご興味のある方は是非よろしくお願いします。
藤田
最新講習会情報はこちらから↓
kanwakea-fujita.hatenablog.com
デスカンファレンスに参加します。
本日スタッフの方から連絡がありました。
来週デスカンファレンスに参加させていただくことになりました。誘っていただけたことを大変うれしく思いました。
kanwakea-fujita.hatenablog.com
kanwakea-fujita.hatenablog.com
kanwakea-fujita.hatenablog.com
デスカンファレンスと言っても、場の雰囲気や、取り仕切る方の心情、参加者が議論になれているかなどで構造は大きく変わります。
勿論傷をなめ合う会となったとしてもそれはそれで必要なのだろうなぁと思いますが
未来永劫分らないことですが、少なくとも私のナラティブの中では、意味のある会にしていきたいと思います。
1月29日に講習会があります。
kanwakea-fujita.hatenablog.com
自己実現に対して医療者は何ができるのか?患者様のリアルな感情を共有しながら、患者様がより良い最期を迎えるための 力になることができるよう、意見交換のできる会にできればと思います。
ご興味のある方はご連絡よろしくお願いします。
終末期・緩和ケアにおけるリハビリテーション講習会情報一覧
過去の講習会及び今後の講習会予定です。
過去に行ったものも希望がございましたらリピート開催したいと思いますのでご連絡ください。
FB はこちらから
https://www.facebook.com/profile.php?id=100009937009285&ref=br_rs
【最新講習会】
最新講習会は4月30日(日)です
kanwakea-fujita.hatenablog.com
~過去の講習会~
2017年3月講習会
死生観についてディスカッションを行いました
kanwakea-fujita.hatenablog.com
kanwakea-fujita.hatenablog.com
2017年2月講習会
面接技法についてのリピート開催を行いました。
kanwakea-fujita.hatenablog.com
2017年1月29日
自己実現・自己分析へのアプローチについて
リハビリが行うべきことは「できてうれしいこと」へのアプローチ
であることについてお話ししました。
kanwakea-fujita.hatenablog.com
kanwakea-fujita.hatenablog.com
2016年10月30日
スピリチュアルケアとナラティブアプローチ講習会
ストーリーとナラティブの違い、ナラティブアプローチによって起きる「リスク」とは?等のお話をさせていただきました。
kanwakea-fujita.hatenablog.com
kanwakea-fujita.hatenablog.com
終末期・緩和ケアにおける初回面接法
基本的な面接の方法と、実際にされたらどういう気持ちになるか?をテーマにした講習会でした。
kanwakea-fujita.hatenablog.com